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2019/1/18ブログ
本日のテーマ【くいしばり】について
こんにちは。歯科衛生士の鈴木です。
今回は歯周病の重症度と咬みしめの時間の関連性についてのお話です。
歯周病は歯周病原細菌による感染が原因だと考えられていますが、
口腔内の清掃状態が良くても歯周病が良くならないケースも・・・
その全ての原因は未だわかっていません。
研究者の中には、歯周病に夜間の歯ぎしりが関連しているという意見もありましたが、実際の咬みしめを長時間記録することが出来ずアンケート調査等でしか情報を得られなかったため解明されていませんでした。
そんな中、岡山大学病院咬合・義歯補綴科の加藤聖也医員と予防歯科の江國大輔准教授らの研究グループが、独自開発した長時間記録装置を用い、くいしばりや歯ぎしりといった昼夜の咬みしめが歯周病の重症度に関連していることを発表。
研究グループは、頬に記録用の電極を貼ることで、咬みしめをしたときに頬の筋肉から発生する微弱な電気を記録する携帯型の24時間記録装置を開発し、その装置を用い昼夜の無意識の咬みしめを検査しました。
その結果、日中、目が覚めている状態にもかかわらず歯周病が重度な人は1時間あたり平均6.2分間も無意識に強く咬みしめていることが判明。
それに比べ、歯周病が軽度な人は1時間あたり平均1.4分間で、歯周病の重症度が咬みしめに関連していることがわかったのです。
また睡眠時では、歯周病が重度な人は1時間で平均2.5分間、軽度な人は平均0.7分間咬みしめており、昼間より夜間の方が咬みしめの時間が短いことがわかったのです。
咬みしめというと、睡眠中の歯ぎしりが連想されるかもしれませんが、今回の研究で歯ぎしりの自覚が実際の咬みしめと一致していないことが分かったことも大きいのです。
咬みしめは睡眠時より起床時の方が長いということは意外に思われる方が多かったのではないでしょうか。
周囲の人に指摘されたなど、少しでも咬みしめについて気になることがある方・お悩み中の方はさいわいデンタルクリニックへどうぞお越しください。