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2018/11/7ブログ
お口の健康と全身の健康の関係
お口の健康と全身の健康の関係
みなさんこんにちは!院長の谷口です。
近年、歯周病と全身の疾患との関係性が次々と明るみになっていることはみなさん様々なメディアからの情報でご存知の部分もあると思います。
今回は歯周病と動脈硬化、心筋梗塞、脳梗塞との関連についてお話ししたいと思います。
~歯周病が血管を詰まらせる原因に~
近年では歯周病と糖尿病との間に深い関連が指摘されており、歯周病を改善することで糖尿病が改善するメカニズムも明らかになりつつあります。また、歯周病菌が動脈硬化の原因となりうることも報告され、歯周病と心筋梗塞、脳梗塞などとの関連も指摘されています。動脈硬化は、不適切な食生活や運動不足、ストレスなどの生活習慣が要因とされてきましたが、別の因子として歯周病原因菌などの細菌感染がクローズアップされてきました。
腫れた歯肉から血管内に侵入した歯周病原因菌などの刺激によって動脈硬化を誘導する物質が出て血管内にプラーク(粥状の脂肪性沈着物)ができ、血管の通り道は細くなります。プラークが剥がれて血の塊ができると、その場で血管が詰まったり、血管の細いところでも詰まります。脳の血管でプラークが詰まったり、頸動脈や心臓からの血の塊やプラークが飛んできて脳血管が詰まる脳血管疾患。歯周病の人はそうでない人の2.8倍脳梗塞になりやすいと言われています。血圧、コレステロール、中性脂肪が高い人にとって、動脈疾患予防のためにも歯周病の予防や治療は重要になってきます。
これからは人生100年時代と言われています。より多くの歯を保つのは大事なことですが、それだけにとらわれるのではなく、自ら進んで歯科疾患の予防・早期発見・早期治療などの歯とお口の健康づくりに取り組むとともに、乳幼児期から高齢期までのライフステージごとの特性を踏まえた、生涯を通じて切れ目のない歯とお口の健康づくりが大事になってきます。そのためには日ごろから歯科の定期検診を受け、その時々の年齢に合った歯科保健の指導を受けていくことをお勧めします。
さいわいデンタルクリニックでは歯周病治療、歯周病や虫歯に対する各種予防プログラムをご用意しておりますので、お気軽にご相談ください。